WiMAXのアンテナを自作!1本や立たないなら場所を変えてみよう

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WiMAX アンテナ 自作 1本 立たない

みなさん、WiMAXを使用していて「電波が立たない」「ネットが繋がりにくい」と感じたことはありませんか?

実際、WiMAXエリア内でも電波の届きにくい場所だと、ネットに繋がらなくなることがあるんです。

しかし、そういった悪い電波状態を、「自作パラボラアンテナ」を使うことでほとんど解消することができ、快適なインターネット環境を手に入れることができます。

しかし、「自作パラボラアンテナ」のメリットや作り方が、具体的にイメージできない人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、「自作パラボラアンテナ」のメリットやその作り方について詳しく解説していきます。さらに、自作アンテナを利用することで、どのくらい速度が変化するのかもお伝えしていきます。

目次

WiMAXの電波が立たない原因を解決

まずは、WiMAXエリア内なのに「電波が立たない」「通信速度が遅い」これらの原因を紹介しましょう。

その原因が以下の通りです。

  • 自宅がWiMAXエリア内でも、電波の届きにくいところに位置している
  • 自宅が障害物の多いところに位置している

WiMAXのエリア内であっても、自宅が電波の届きにくい場所や障害物の多い場所にあると、届く電波が微弱になってしまい電波が立たないといったことが起こってしまいます。

そんな電波状態を改善するために使用するのが、パラボラアンテナなんです。これを使用することで、今まで悪かった電波状態をほとんど改善することができます。

ここから、そのパラボラアンテナについて紹介していきます。

パラボラアンテナについて

お椀のような形状のことをパラボラ(放射面)といい、そのパラボラの形をしたアンテナのことを「パラボラアンテナ」と言います。

このアンテナは、テレビの衛星放送といった業務用のものが有名ですが、実は家庭用まで広く使われています。下の写真が業務用と家庭用のパラボラアンテナです。皆さんも一度は見たことがあるかと思います。

WiMAX アンテナ パラボナ

このように、テレビ局といった大きなところだけでなく、皆さんの身近にもパラボラアンテナが使われているんです。

しかし、どうしてこのような形をしているかご存知ですか?この理由は電波の受け取り方が関係しているんです。

ここからは、パラボラアンテナの形について、仕組みの紹介と共に解説していきます。

パラボラアンテナは微弱な電波を受信するためにある

WiMAX アンテナ パラボナ 構造

パラボラアンテナの仕組みは、受け取った電波を一点に集中させて集約させることで、弱い電波を受信しやすくしています。一方、送信の場合は焦点から電波を放出し送ります。

こういった仕組みを利用して、微弱な電波でも集約し強力な電波に増幅して、電波の送受信を行なっています。このようにして、家庭用の小さなアンテナでも効率よく電波を送受信ができるようになっているんです。


パラボラアンテナを使うと、WiMAXの通信速度が2〜3倍も上がる

パラボラアンテナを使用することで、WiMAXの通信速度を2倍3倍も速くすることができます。場合によっては、元々の4倍もの速度を実現します。

では、どうしてパラボラアンテナを通信速度が2倍も3倍も向上するのでしょうか?

通信速度が向上する理由は、WiMAXの周波数とパラボラアンテナの特徴が関係しています。

通信速度向上の秘密は、WiMAXの周波数とパラボラアンテナの相性にあった

パラボラアンテナを使用し、WiMAXを利用することで、通信速度が数倍も向上する要因は以下の通りです。

  • WiMAXの周波数が高く、電波の直進性が高い
  • パラボラアンテナが直進性の高い電波を効率よく送受信できる

それでは、以上の2点について解説していきましょう。

電波の直進性が高いと、アンテナが効率よく電波を集約することができる

WiMAXは、「2.4GHz」「5GHz」という2つの周波数を使っています。
WiFiを使う時に、「〇〇GHz」というのを見かけたことがある方もいるかもしれません。

LTE回線(700MHz-900MHz)や4G(3.4-3.6GHz)と比べると、WiMAXの方が高い周波数であることがわかります。

周波数の特徴として周波数が高いほど、通信速度が速く、直進性が強くなります。
一方で、屋内や壁といった障害物に弱くなります。

そしてパラボラアンテナ仕組みは、電波を反射して一点に集中させるので、電波の直進性が強いWiMAXの電波を利用すると、パラボラアンテナの原理(効率よく電波の集約)を活かすことができるんです。

実際、検証してみると通信速度に約3倍も差が出た

WiMAXがパラボラアンテナとの相性が非常に良いことがわかったと思いますが、「実際、どのくらい差が出るの?」と思う方もいると思います。

そこで、パラボラアンテナを利用した時/してない時にわけて、検証したモノを表にまとめてみました。

 

パラボラアンテナ無し パラボラアンテナ有り
1回目 15.97Mbps 22.73Mbps
2回目 26.91Mbps 41.25Mbps
3回目 19.83Mbps 44.98Mbps
4回目 22.42Mbps 47.82Mbps
5回目 18.93Mbps 16.52Mbps
平均 17.02Mbps 34.66Mbps

「アンテナ有り」の通信速度は、「アンテナ無し」と比べて約2倍になっています。さらに「アンテナ無し」の最も遅い15.97Mbpsと「アンテナ有り」の最も速い47/82Mbpsを比べると、約3倍も速くなっていることがわかります。

表をみてわかるように、パラボラアンテナを使用している方が、5回中4回も通信速度が速いですね。つまり、アンテナを使用することが、通信速度を格段に向上に繋がっているんです。


パラボラアンテナは自作する方がコスパが良い

パラボラアンテナを利用するとして、「市販のものを購入するか」「アンテナを自作するか」どっちが良いかわからない方も多いのではないでしょうか?

自作は不安だから、市販のものを購入したいけれど、そこまで費用をかけたくないと思う方もいるでしょう。

しかし、アンテナの自作は、簡単な上にコストパフォーマンスが良いんです。

パラボラアンテナを購入するとだいたい5,000円くらいの費用がかかってしまいますが、自作することで、100円〜1,000円ほどに抑えることができます。

しかし、安く収まるからといって性能に大きな差は出ないので、安心してください。4,000円ほど費用に差があるのは、市販の方がデザイン性が優れているというだけです。

なので、アンテナのデザインにあまりこだわりのない方は、自作する方が安く済ませられるのでオススメです。

ここからは、パラボラアンテナの自作方法を紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。


工具無しで、パラボラアンテナを作ってみよう

「パラボラアンテナを自作する」と聞いて、「工具セットを用意したり、専用の道具が必要なのではないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、今回紹介するアンテナを作る手順は非常にシンプルです。

  1. アンテナを作る材料を用意する
  2. 材料を組み合わせ、アンテナを作る

以上の2点です。

作り方は非常に簡単で、材料も手に入れやすいものばかりなので安心してください。

大きさは様々ですが、今回は実用性のある小さなパラボラアンテナの作り方を紹介していきます。

WiMAXは室内や屋内に弱く、ルーターを窓の近くに設置すると改善されることがありますが、パラボラアンテナを使用することで、電波の入りにくい場所の改善にも役立ちます。

ステップ1.アンテナを作る材料を用意する

まずは、パラボラアンテナを自作するのに必要な材料を紹介します。

  • ステンレス製のボウル
  • まな板スタンド
  • 石鹸ホルダー(クレードルがないときの代用)
  • ※裏面に粘着テープがついたステンレス製のミニフック

どの材料もキッチンやお風呂にあるものです。自宅のものを使用しても問題ないですが、もし自宅になくても、100円均一で簡単に手に入れることができます。

上記の4つを全て購入したとしても、たったの440円ととても安価です。

まな板スタンドには様々な種類がありますが、ボウルを収めた時に自立することができれば、どんなものでも大丈夫です。

クレードルとは?

クレードルとは、アンテナやWiFi端末などを立てておく、スタンド型の拡張機器のことです。特徴として、充電やデータの転送・拡張を行うことができ、無線だけでなく、有線対応の端末でもインターネット接続ができます。

今回は設置するために使うだけなので、石鹸ホルダーでも全く問題ありません。

ステップ2.材料を組み合わせ、アンテナを作る

それではアンテナを作る手順を紹介しましょう。

  1. まな板スタンドの片方を曲げてステンレス製のボウルが設置できるようにする
  2. 曲げたところにボウルを置く
  3. 曲げていないところにWiMAXのルーターを石鹸ホルダー(クレードル)と一緒に設置する

WiMAX アンテナ パラボナ 作り方

上の図のようにして、パラボラアンテナを作ってみてください。まな板スタンドがシンプルな形状の場合は、用意したミニフックを使いルーターを固定してみることをオススメします。

クレードル自体は、WiMAX契約時に付属しているものではなく、オプションで別に購入する必要があります。そのため、クレードルがない場合、図のように石鹸ホルダーで代用しましょう。

今回は固定する接着剤等は使わず、ミニフックでの固定だけでした。もし、より安定性を高くしたい方は、テープや接着剤等で固定してみるのも良いでしょう。


アンテナを自作したのに、電波が1本しか立たない時の対処法

パラボラアンテナを自作して通信速度が格段に向上するとお伝えしましたが、中には「アンテナを作って、設置までしたのに電波が1本しか立たない!?」という方も中にはいらっしゃいます。

こういった場合、考えられる原因は2つあります。

  • アンテナがきちんと機能するように完成されていない
  • アンテナが電波を送受信しにくいところに設置されている

以上の2点を踏まえ、それぞれの改善策を解説していきます。

WiMAXのルーターが、ボウルの中心に位置するか確認しよう

パラボラアンテナが正常にかつ最大限機能するには、WiMAXのルーターとボウルの位置関係に気をつけてみましょう。

WiMAX アンテナ パラボナ 注意点

左のように、WiMAXのルーターがボウルの中心に位置していると、ボウルで集約した電波を最大限利用することができます。

一方、右のようにボウルの中心からルーターが外れていると、ボウルでせっかく集約した電波をルーターが電波を最大限受け取ることができないんです。

そこで、ボウルの中心にルーターが位置するための改善方法は以下の通りです。

  • まな板スタンドを曲げる角度を調節する
  • ルーターの置く位置を変える

パラボラアンテナは、微弱な電波を中心に集めることによって、強い電波を生み出すことが1番のメリットです。電波を効率良く送受信できるように、ルーターをボウルの中心になるように設置してみましょう。

アンテナの設置場所を変えて、電波を送受信しやすくしよう

アンテナをきちんと作ることができても、設置場所が電波の届きにくい場所だと、機能してくれないことがあります。

例えば、部屋の隅やモノの間にルーターを置いている。

このように、ルーターを障害物が多いところに置くことが原因で、電波が届きにくくなることがあります。

それはWiMAXの電波が障害物に弱いためです。直進性が高い電波だと、建物などの障害物に当たっても回り込む性能(回折性)や壁などの障害物をいくつも挟んでしまうと、電波が届きにくくなってしまいます。

なので、パラボラアンテナは室内での設置も可能ですが、窓際にルーターを置くなど、電波の性質を理解した上で、なるべく障害物のない場所に設置しましょう。


まとめ

今回、「自作パラボラアンテナ」について詳しく解説しましたが、いかがだったっでしょうか?

WiMAXの電波とパラボラアンテナの相性が良いこと、自作アンテナの材料・手順が詳しく知ることができたと思います。

市販のアンテナを購入する方が、安心でデザイン性も良いかもしれません。しかし、実用性を考えるのであれば、コストパフォーマンスが良く、性能も大きな差がない自作パラボラアンテナをオススメします。

注意点としては、ボウルとルーターの位置関係と自作アンテナの設置場所でしたね。2点とも簡単に確認・改善ができるので、自作パラボラアンテナを作った場合は気をつけておきましょう。

「自作パラボラアンテナ」をきちんとした方法・場所で使うことで、繋がりにくい電波状況が良くなり、2倍も3倍も通信速度が速くなることもあります。

これをきっかけに、パラボラアンテナの自作・利用することを検討してみてはいかがでしょうか?

「自作パラボラアンテナ」で、より良いインターネット環境を手に入れましょう。

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