梅雨の時期、雨の日はWiMAXは繋がらないにくのでしょうか。
WiMAXが繋がらない原因と改善策をお伝えします。
WiMAXは雨の日に繋がりにくくなる
WiMAXが、雨の日には繋がらなかったり、速度が遅くなったりするのは本当の話です。
WiMAXでは5GHzという高速周波数を使用しています。
一般的な、携帯電話のLTEの周波数は1GHz前後を使用していますので、約5倍もの高速周波数を使用していることになります。
周波数が高いと、波長が短くなり、波長が短くなると電波が反射しやすくなります。
ビルなどの障害物の影響を受けるのはもちろんですが、雨の日の雨つぶについても反射してしまい、電波が届きづらい状況となってしまいます。
WiMAXではなく4G回線モバイルルーター
WiMAXの場合、天候や利用する場所によって速度が遅くなる場合があるので、速度が気になる方はほかのモバイル回線を検討しましょう。
WiMAXの最大速度は下り440Mbps、4G LTEは最大150Mbpsとなっているので、WiMAXの方が最大速度は勝ります。
しかし安定性においては4G LTEの方が勝っているので、利用する地域によっては4G LTEの方が実際に速度が出る場合があります。
4G LTEはスマートフォンでインターネットをする時に利用される回線なので、馴染みが深いと思います。
電波の安定性が気になる方は、4G LTE回線を検討しましょう。
ソフトバンクの4G LTE回線を利用している「ネクストモバイル(NEXT mobile)」は、WiMAXとほとんど変わらない料金で利用することができます。
こちらの記事でまとめているのでご参考ください。
WiMAXは周波数が高いから速度が速い
なお、WiMAXのように周波数が高いことは、デメリットばかりではありません。
周波数が高いとそれだけ短い時間にたくさんの情報が載せられますので、通信スピードが速くなります。
また、周波数が高いと、壁や床などの障害物に電波が反射しやすいため、部屋の中でも繋がりやすいというメリットがあります。
雨の日にWiMAXを繋がりやすくする改善策
WiMAXモバイルルーターを窓際に置く
WiMAXが雨の日に繋がりづらい時の改善策ですが、一つの方法としては、WiMAXの端末を窓際に起き電波を受信しやすくする方法があります。
このことにより、部屋の中まで入ってきにくい電波をダイレクトに受けることができ、繋がりやすく通信速度の向上も見込めます。
単純な方法ですが、比較的効果的な対策と言えます。
なお、WiMAXの置き場所については、電子レンジなどの影響を受けるため高周波を出す電子機器や調理機器のそばに置かないことも大切です。
他の対策方法としては、WiMAXは寝かせて使用するよりも、立てて使用した方が効率よく電波が受信できる設計になっていますので、立てておくことで解消することもあります。
クレードルを利用する
立てておくためにクレードルという置き台を利用するのも一つの手段です。
クレードルは、WiMAXの販売会社から購入することが可能です。
これから、WiMAXを購入しようと考えている人は、クレードルが無料になるプロバイダーもあるので、そのようなプロバイダーを探して申し込むのが得策です。
ソフトウェアのアップデート
その他の方法としては、WiMAXのソフトウェアーをアップデートするという手段もあります。
WiMAXのデータは暗号化されています。
ソフトウェアーのプロトコルの暗号でコード部分が更新されていると、処理スピードが速くなり結果的に通信速度が速くなることもあります。
また、近所にたくさんのWi-Fi電波が飛んでいる時には、電波干渉を起こして通信が安定しないこともあります。
パソコンやスマートフォンなどで受信できるWi-Fiの数を確かめてみましょう。
10以上のWi-Fiが飛んでいる状態であると混線している状態の可能性があります。
このような状態の場合は、使用するチャンネルを変更することで電波干渉を防ぐことが可能です。
WiMAXの周波数を変更する
他の方法として、WiMAXの端末のキャリア周波数を変更するという手段もあります。
WiMAXでは、2.4GHz帯と5GHz帯の切り替えが可能です。
2.5GHzに切り替えれば通信速度は遅くなってしまいますが、電波がまわりこみやすくなるため、安定した受信が可能となります。
ただし、2.4GHz帯を使用している機器としては、ワイヤレス電話の親機と子機との通信や、Wi-Fiの電波など他にも色々とあり、電波が干渉することがあるのが気になるところです。
2.4GHzと5GHzでは通信速度が変わってしまいますが、どのくらい変わってしまうかの一例を挙げると、スマートフォンやパソコンでのスピードテストを実施すると、2.4GHzの場合はダウンロードに72.64Mbps、アップロドードに11.77Mbpsかかっていたのが、5GHzとなるとダウンロードに138Mbps、アップロードに12.05Mbpsとなります。
アップロードはさほど違いがありませんが、ダウンロードに関してはキャリア周波数の違いに現れているように、5GHzの方が約2倍速くなっています。
ちなみに、多くの人はインターネットなどの閲覧を行うため、アップロードよりはダウンロードをすることが多いはずですので、少しでもダウンロードスピードが速くなる環境で使いたいものです。
WiMAXの基地局が近い場所へ移動
また、極論とはなりますが、どうしても雨の日にも高速な環境で利用したい人は、可能であれば基地局のアンテナがある近くに引っ越しをするという手段もあります。
基地局はWiMAXのメーカーからの公式な発表はありませんが、一般的には大きな駅の近くや高速道路のサービスエリアの付近などに集中しています。
そのような場所に行って、自分自身の目でアンテナを探してみるのが一番早い方法です。
ハイスピードエリアモードの使用
最後の手段としては、WiMAX端末には、「ハイスピードプラスエリア」というモードが設定できるものがあります。
これを選択するとauの4GLTE回線を使用することができるためキャリア周波数を1GHzまで下げることができ、雨の日の影響も少なくなります。
ただし、この機能を利用すると基本料金に加えてオプション料金が毎月発生します。
なお、電波が繋がらなくなった場合も、他の要因があることがあり、雨の日にたまたま他の不具合で繋がらなくなってしまっている可能性もあります。
その場合、端末を一度再起動してみると治ることがあります。
また、自分の端末ではなく、送信側に問題があることもあります。
WiMAXの基地局に障害が発生していたり、メンテナンス中であったりすることもあります。
この情報を調べるためには、WiMAXのプロバイダーのホームページの「障害情報」というところに記載されていますので、確認してみることをお勧めします。
なお、天気にかかわらず受信状態が悪い場合には、端末のアンテナが故障している可能性がありますので、メーカーに修理依頼をすると良いでしょう。
まとめ
雨の日のWiMAXについて、影響と改善策をご説明しました。
確かに、雨の日はWiMAXが繋がりにくい場合もありますが、外出先でもインターネットに接続できる便利なサービスです。
学校で論文を作成したり、仕事で取引先とやり取りする場合必要になることもあります。
月額3,000円台で利用でき、制限もなく使い放題で利用できるので、自宅に固定回線を引いていない方にもおすすめです。
こちらの記事でWiMAXの月額料金を安い順に比較しているので、参考にしてみてください。