WiMAXハイスピードプラスエリアモードとは?注意点やデメリット

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ハイスピードプラスエリアモード

WiMAXを使っていて「建物内だと電波が悪い」「地下鉄で全然ネットが使えない」と思ったことはありませんか?

WiMAXは、持ち運びができるWiFiでとても便利ですが、通信速度が速い一方で建物などの障害物に弱く、電波が届きにくくなることがあります。

そんな時「ハイスピードプラスエリアモード」を利用するだけで、そういった障害物の多い場所でも快適なネット回線を利用することができるのです。

しかし「ハイスピードプラスエリアモード」のデメリットや注意すべきことを知っていないと、知らぬ間に「通信制限にかかる」「料金が増えてる」なんてことが起きてしまいます。

このページでは、「ハイスピードプラスエリアモード」の内容だけでなく、利用するときの注意点・メリット・デメリットを解説していきます。

これらを知った上で、自分に合っているかどうかを考えてみてください。

目次

ハイスピードプラスエリアモードは、2つの通信方式で快適なネット利用を実現する

「ハイスピードプラスエリアモード」は、WiMAX2+とau 4G LTE回線の2つの通信方式を利用することで、通信可能なエリアを広げるモードです。これによって、WiMAXの通信方式だけを使う「ハイスピードモード」よりも、広範囲で快適な通信環境が実現しました。

以下では、この2つのモードを解説して、「ハイスピードプラスエリアモード」のメリット・デメリットを紹介していきます。

ハイスピードモードとは

「ハイスピードモード」とは、WiMAX2+という回線を使うことで、高速通信ができるモードのことです。WiMAX2+の最新機種では、下り最大1.2Gbpsという超高速な通信速度が利用できます。

ギガ放題プランと組み合わせることで、月間ほぼ無制限でデータ通信を利用することができます。ただし、通信量が3日間で10GBを超えた場合は、通信速度が約1Mbpsに制限されます。いわゆる速度制限です。

ですが、1Mbpsあれば、YouTubeで標準画質の動画が視聴可能なので、そこまで不便とは感じないでしょう。

ハイスピードプラスエリアモードとは

「ハイスピードプラスエリアモード」は、WiMAX2+だけでなくau 4G LTEも利用すことで通信可能範囲を広げ、場所によって電波の届きやすい/電波の強い方を受信する仕組みのことです。

WiMAX2+の利用可能範囲はauよりも狭いため、WiMAXの電波が届かない場所が出てきます。そんな時、通信モードがWiMAXからau 4G LTEに切り替わることで、圏外や電波の弱いエリアを回避することができます。

例えば、地下鉄や大きなビルの中などWiMAXだと圏外になってしまう場所で、au 4G LTEに切り替えることで、電波が弱いことを気にせずに快適なネット利用ができるようになります。

つまり「ハイスピードプラスエリアモード」の方が、通信可能エリアが広くて電波の弱さを気にせずネットが利用できます!

それではハイスピードプラスエリアモードの料金設定を解説していきます。

ハイスピードモードにすれば、約1000円お得になる

ここではWiMAX2+のみを使用する「ハイスピードモード」とWiMAX2+とau 4G LTEを使う「ハイスピードプラスエリアモード」の料金設定を紹介します。

「ハイスピードプラスエリアモード」に加えて、割引サービスがあるので、料金がそれぞれ変化します。

ハイスピードモードとハイスピードプラスエリアモードの料金の違い

まずWiMAX2+のみを利用する「ハイスピードモード」は、「2年契約」で月額基本料金4,196円です。これに加えて、「WiMAX2+お得割」を適用すると最大25ヶ月間(加入月を含む)月額3,696円で利用することができます。

これに加えオプションとして「ハイスピードプラスエリアモード」があります。これを利用した月のみ、月額1,005円の利用料が発生します。

WiMAX2+お得割とは

「WiMAX2+」基本使用量が最大25ヶ月間、500円/月割引になるサービスです。

適用条件は、新規契約・機種変更でWiMAX2+対応ルーターをご購入と同時に以下のいづれかに加入することです。

  • WiMAX2+フラットfor DATA
  • WiMAX2+フラットfor DATA EX
  • WiMAX2+フラットfor HOME

これら3つのプランの詳細についてはこちらの公式HPよりご確認ください。

このように利用するプランやオプションによって月額料金が変化するので、注意しましょう。

では、次に「ハイスピードプラスエリアモード」に向いている人がどんな人なのかを紹介していきます。

ハイスピードプラスエリアモードで常に快適な通信環境を作ろう!

「ハイスピードプラスエリアモード」に向いている人は、以下のいづれか3点に当てはまる人です。

  • WiMAXの回線では繋がりにくい地方や山間部、離島などでインターネットを利用する方
  • 地下鉄や建物が多くて、電波が届きにくいエリアでインターネットを利用する方
  • 超高速なインターネット通信を広いエリアで安定して利用したいという方

上記の3点に当てはまる方は、高速通信がどこでも安定して利用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に向いています。

これらを踏まえた上で、ハイスピードプラスエリアモードのメリット・デメリットと利用時の注意点をお伝えしていきます。

電波の届く範囲が広く、速度が高くなる

それでは、ハイスピードプラスエリアモードを利用する3つのメリットを紹介していきます。

  • 通信可能エリアが広がる
  • 屋内や地下での利用ができる
  • 接続速度が速くなる

2つの通信方式で通信可能エリアが拡大する

ハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX2+とau 4G LTEの2つの通信方式を利用するので、通信可能なエリアが広くなります。

au 4G LTEの人口カバー率は国内99%、つまりauを利用している方のほとんどが、インターネットを問題なく利用できているということです。なので、ハイスピードプラスエリアモード利用時に、インターネットに繋がらないことは、ほとんどなくなるでしょう。

屋内や地下でも、電波を気にせずネットを利用できる

屋内や地下鉄、地下街などでネットを利用すると「電波が弱い」「ネットに繋がりにくい」と感じる時があると思います。しかし、au 4G LTEに切り替わるこで、電波が届きにくいという問題を解決します。

その理由は特殊な周波数にあります。au 4G LTEは、「プラチナバンド」という周波数帯域を利用しています。この周波数を使うことで、電波が建物や壁などの障害物を通り抜けることができるため、屋内や地下鉄といった電波が届きにくい場所でもインターネットを利用することができるようになるのです。

このように、WiMAXだと圏外になったり電波が弱くなってしまう場所では、au 4G LTEがカバーしてくれます。

特殊な技術を搭載しているため、高速なインターネット接続ができる

最新のWiMAXには、CA技術(CA=キャリアグリゲーション)が搭載されていて、WiMAX2+とau 4G LTEを組み合わせることで、非常に速いインターネット接続を実現しています。

どういうことかというと、複数の回線(WiMAXとau 4G LTE)の通信速度を足し合わせることができ、より高速な通信速度にしているのです。

CA(キャリアグリケーション)とは

キャリアグリケーションとは、複数のインターネット回線をまとめて活用できる通信システムのことです。

WiMAX2+のみの通信だと、下りの通信速度は最大558Mbps(※機種「W06」の場合)です。そしてキャリアグリケーションの仕組みによって、au 4G LTEの通信速度が加わり最大1,237Mbpsまで通信速度を速くすることができるようになります。

しかし、この数値はあくまで最高速度の話(理論値)で、実際の速度はこれより低くなることに注意してください。

使用できる通信量の差が大きい

ハイスピードプラスエリアモードのメリットを紹介してきましたが、デメリットも知った上で、実際に使えるかを判断して欲しいと思います。

以下では、ハイスピードプラスエリアモードのデメリットを紹介していきます。

ハイスピードモードとは使用できる通信量が全然違う

WiMAX2+を利用したハイスピードモードでは、ギガ放題と組み合わせることで、通信量がほぼ無制限でインターネットネットを利用できます。

一方で、ハイスピードプラスエリアモードには、月間7GBの上限が設けられています。つまり「通信速度がより速く利用範囲が広くなる代わりに、月間で利用できるデータ量は少なくなる」のです。

そして、ハイスピードモードはギガ放題なしでも3日で10GBの通信データ量があるので、通信制限に対する心配はほとんどありません。しかも万が一、通信制限にかかったとしても、制限されるのは翌日の夜間だけとなっています。

一方、ハイスピードプラスエリアモードで1度通信制限にかかってしまうと、その月の終わりまで速度が制限されてしまいます。

そのため、通信量を気にしたくないという方が、ハイスピードエリアプラスモードを契約してしまうと、とても不便に感じてしまうでしょう。

ハイスピードプラスエリアモードの注意すべきポイント

ここからは、ハイスピードプラスエリアモードを利用する・検討する上での注意点を解説していきます。

  • WiMAXを2年契約にした場合、1回でもハイスピードプラスエリアモードにすると料金が発生する
  • ハイスピードプラスエリアモードは、月間7GBを超えると通信制限にかかる
  • 通信制限にかかると、WiMAX2+も超低速の128kbpsになってしまう

1回でもハイスピードプラスエリアモードを使うと料金が発生する?!

WiMAXのほとんどのプロバイダでは、利用契約期間を3年間としています。しかし、たまに「2年契約」が可能なプロバイダもあります。

この2つのどちらを選ぶかによって「利用料金が変わる」というより、ハイスピードプラスエリアモードが「無料か有料か」が決まります。

WiMAXを「3年契約」した場合:無料

WiMAXを「2年契約」した場合:有料(月額料金1,005円)

さらに、2年契約で注意すべきなのは、1回でもハイスピードプラスエリアモードを利用すると、その月にプラス1,005円の月額料金が発生してしまうことです。

このように、契約年数によっても利用するときの料金が違うことを押さえておいてください。

月間7GBの通信使用量を超えると通信制限にかかる

WiMAX2+を利用したハイスピードモードでは3日間で10GB分の通信ができます。さらにギガ放題と組み合わせることで、通信量がほぼ無制限でネットを利用することも可能です。

しかし、ハイスピードプラスエリアモードを利用してしまった場合、3日間で10GB分の通信ができなくなり、1ヶ月間で7GBと減ってしまいます。そのため、ハイスピードモードと同じようにネット利用をしてしまうと、すぐに通信制限にかかってしまいます。

通信制限にかかると、超低速の128kbpsになってしまう

通信量を気にしたくない方に、ハイスピードプラスエリアモードをオススメできない理由がもう1つあります。

それは通信制限にかかると、通信速度が超低速128kbpsになってしまうことです。通信制限にかかっても、1Mbpsでネットが利用できるのは「ハイスピードモードだけ」です。

しかも、ハイスピードモードでは、通信制限にかかる期間が3日間だけなのに対し、ハイスピードプラスエリアモードでは、速度制限になった月はずっと超低速の通信速度を利用しなければなりません。

さらに、ハイスピードプラスエリアモードからハイスピードモードに戻しても、128kbpsの速度制限が解除されません。

これらの点はモードを検討する際、非常に重要なポイントなので、契約前に認識しておいてください。

まとめ

ハイスピードプラスエリアモードの解説いかがだったでしょうか?

ハイスピードプラスエリアモードは、WiMAXとau 4G LTEの2つの通信方式を使うことで、高速通信を広範囲で利用できるようにするモードでしたね。

地下や建物内など障害物が多かったり、地方や離島といった電波が届きにくい場所で利用する人にオススメです。

ハイスピードプラスエリアモードにすると通信使用量が減ってしまいますが、月間7GBと決して少なくないです。それに高速通信が地下や建物内でも利用できるので、今まで以上に広い範囲で、より快適なインターネットライフを送ることができます。

今回紹介したCAといった特殊な技術や通信使用量の違いをみて、自分にハイスピードプラスエリアモードが合っているのか、それともハイスピードモードが合っているのかを判断してみてください。

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