WiMAXを少し離れた場所から繋げて使っていると、速度が遅かったり通信が途切れたりすることはありませんか?
実は、家の中ではWiMAXをはじめとする無線ルーターの通信距離が短くなってしまっているんです。
そんな時は、なんと「Wi-Fi中継器」を利用するだけで簡単に解決できます!
Wi-Fi中継器とは、Wi-Fiルーターから飛んできた電波を一旦受け止め、その電波を離れた場所にあるパソコンやスマートフォンまで中継してくれる機器になります。
簡単に言うと、Wi-Fiの通信可能エリアを広げ、「2階までWi-Fiの電波が届かない」「Wi-Fiに繋げているのに、寝室では通信速度が遅い」という不満を解決してくれる優れものです。
この記事では、そのWi-Fi中継器をWiMAXに繋げることで解決する内容から、オススメのWi-Fi中継器まで詳しく紹介していきます。
WiMAXを自宅でも使いたいけど、Wi-Fiが使いたい場所まで届かないという方は、是非参考にしてみてください!
WiMAXの通信可能距離
WiMAXは外に持ち歩いて利用する場合、とても通信速度が速く便利です。しかし、家の中での利用となると注意が必要です。なぜなら、家の中には電波通信の妨げとなる障害物がたくさん存在するからです。
それでは実際に、WiMAXはどれくらい離れた距離で利用できるのでしょうか?
家の中で通信速度を検証した結果を見ていきましょう。
距離 | 通信速度 |
5m | 41.8Mbps |
15m(2階) | 4.3Mbps |
30m(2階) | 測定不能 |
公式サイトには接続可能距離は50mと記載してありますが、家の中になると壁や障害物が存在するので、その分距離が短くなるようです。
上の結果を見る限り、家の中での利用の限界は15mと考えた方が良いでしょう。部屋の中で利用する場合はあまり問題はありませんが、いくつかの部屋を挟んで利用する場合は簡単にWi-Fiルーターとスマートフォンの距離が15mを超えてしまい、電波が途切れてしまいます。そのような時にWi-Fi中継器を利用すると、家の中どこにいても強力な電波を飛ばすことができます。
以下では、そんな便利なWi-Fi中継器をWiMAXと接続することで解決する内容を詳しくまとめていきます。
Wi-Fi中継器をWiMAXと接続することで改善する内容
WiMAXのルーターを利用してインターネットを使う環境が以下のようになっている場合、Wi-Fi中継器と接続して利用することで、ほとんど解決することができます。
- ルーターと違う部屋で使うと電波が弱い
- 家の壁が分厚く、電波が繋がらない
- ルーターと利用場所の階層が違う
- 利用場所の電波が弱い
WiMAXのルーターと、Wi-Fiを利用する場所が離れていたり、壁を挟んでいたりすることが原因で通信が悪くなってしまうことが解決されることはもちろんですが、Wi-Fi中継器があると、WiMAXの電波が弱くなってしまう部屋の隅や窓の近くにのような場所に置かずに済むので、とても便利です。
上記のような状態で悩んでいる方はぜひWi-Fi中継器の導入を検討してみましょう。
市販のWi-Fi中継器の選び方
実際に、市販のWi-Fi中継器を導入しようと思っても、種類が多すぎてどのWi-Fi中継器がいいのかよくわかりませんよね。そこで以下では、Wi-Fi中継器を購入する際に特に注目するべきポイントをまとめました。
結論から述べると、5GHzのWi-Fiに対応しているWi-Fi中継器であれば、どれを選んだとしてもあまり問題はありません。快適にWiMAXとの通信が可能です。
そのほかのポイントは3つあるので、それぞれ詳しくみていきましょう。
コンセントの有無
Wi-Fi中継器は「コンセントに直接差し込むタイプ」「ケーブルで電源に繋ぐタイプ」の2種類存在します。そこでオススメするのはケーブルで電源に繋ぐタイプ、つまり、設置タイプのWi-Fi中継器を選ぶことです。
コンセントに直接差し込むタイプは部屋がスッキリ見えますが、近くに障害物がある場合が多く、通信の妨げになります。その場合、延長コードで繋いで利用する必要があり、ごちゃごちゃした雰囲気になってしまいます。
一方、ケーブルで電源に繋ぐタイプは棚の上のような高い場所に置いておけるため、通信が安定します。
中継器を購入する際は、性能だけでなく設置場所にあったサイズや形状も確認することをオススメします。
有線LANポートの有無
Wi-Fi中継器は、電波の受信エリアを拡大するためのものですが、機種によっては有線用のLANポートを備えたものも存在します。有線LANポートがあれば、無線に対応していない端末であったとしても有線LANで繋げることで簡単にWi-Fiと繋げることができます。
無線のWi-Fiに対応していない端末を利用している方、利用しようとしている方はぜひ有線LANポート付きのWi-Fi中継器を選ぶことをオススメします。
メーカー
Wi-Fi中継器には4つのメーカーが存在します。
では一体、どこのメーカーが優れているのでしょうか。それぞれ詳しくみていきましょう。
NEC
超大手電機メーカーのNECは「Aterm」の商品名で有名なWi-Fiルーターや、モバイルルーターを打ち出しています。価格は平均よりも少し高めですが、
性能の良さ・信頼性の高さは非常に優れています。
アイ・オー・データ
アイ・オー・データは「I-O DATE」で有名で、コンピューターの周辺機器を製造・販売を行なっている電機メーカーになります。無線LAN製品も豊富に
打ち出しており、Wi-Fi中継器でも人気商品があります。
バッファロー
バッファローは「BUFFALO」という自社ブランドを展開しており、非常に定評がある電機メーカーになります。その中でも特にWi-Fi中継器に力をいれており、
「コンセントに直接差し込むタイプ」「ケーブルで電源に繋ぐタイプ」の両方の機器を販売しています。
エレコム
エレコムは「ELECOM」という自社ブランドを展開しており、コンピューターの周辺機器を製造販売しているIT機器メーカーになります。Wi-Fi関連が「ELECOM」の主力商品となっており、Wi-Fi中継器もタイプや性能別に揃っています。
Wi-Fi中継器のおすすめランキングTOP3
選び方のポイントを抑えて上で、ここからはオススメのWi-Fi中継器TOP3をご紹介していきます。
比較方法は以下の5点となっています。
- 価格
- デュアルバンド対応
- 設置方法(直挿し・据え置き)
- WPS
- 有線LANポート
デュアルバンド対応のモデルは、5GHz・2GHzの2つの周波数に同時接続が可能です。
使用環境に合わせて切り替えることで、快適に通信が可能になります。
設置方法(直挿し・据え置き)とは、コンセントに直接差し込むタイプ・ケーブルで電源に繋ぐタイプのことです。直挿し=コンセントに直接差し込むタイプ、据え置き=ケーブルで電源に繋ぐタイプになります。
設置場所をイメージしながらWi-Fi中継器を選びましょう。
1位:バッファロー WEX-1166DHPS
- 価格:4,980円(2019/9/8現在.amazon)
- デュアルバンド:○
- 設置方法:直挿し・据え置き
- WPS:○
- 有線LANポート:○
1番オススメするWi-Fi中継器はバッファローが提供している「WEX-1166DHPS」になります。なんとこのWi-Fi中継器は、設置場所を選ばない直挿し・据え置き両用タイプになっています。
電波の状態や設置したい場所に合わせて設置方法を変えられるので、購入してから設置場所に悩むことはないでしょう。
サイズが少し大きめですが、直挿ししても他のコンセントを塞ぐことがないので安心ですね!
2位:ティーピーリンク RE200
- 価格:2,790円(2019/9/8現在.amazon)
- デュアルバンド:○
- 設置方法:直挿し
- WPS:○
- 有線LANポート:○
私が2番目にオススメするのは、ティーピーリンクが提供している「RE200」です。
このWi-Fi中継器はデュアルバンドが同時接続可能で、WPS接続に対応しています。
そのため、使用環境によって接続状況を変え、常に快適な通信をご利用いただけます。価格も安く評価も高い商品ですが、有線を利用する場合、有線LANポートが下部に付いており、下のコンセント口を塞いでしまうというデメリットがあるので、注意が必要です。
3位:エレコム WRC-300FEBK-R
- 価格:1,754円(2019/9/8現在.amazon)
- デュアルバンド:×
- 設置方法:据え置き
- WPS:○
- 有線LANポート:○
私が3番目にオススメするのは、エレコムが提供している「WRC300FEBK-R」です。
Wi-Fi中継器の中でも格安で、有線LANポートも付いています。
そして、Wii U・PS4・Xbox360などのほとんどのゲーム機に対応しているため、ゲーム機を有線接続したい方には最適なWi-Fi中継器となっています。
Wi-Fi中継器の接続方法
では、Wi-Fi中継器の接続はどのように行えばいいのでしょうか。
Wi-Fi中継器の接続方法は「手動・WPS」の2パターンあります。多くの電子機器の接続は手順が多くて面倒ですよね。しかし、Wi-Fi中継器の接続の手順は、WPSの場合7回・手動の場合4回なので、とても簡単に利用可能です。
では実際にどのように接続していくのか見ていきましょう。
WPSで設定する場合
WPSとは、WiMAXのような無線ルーターと、その他端末をボタン1つで簡単に設定するための仕組みになっています。WiMAXの場合「らくらくスタートボタン」という名称になっているので気をつけましょう。
WPSで設定する場合の手順は以下の7つです。
- 5GHz/2.4GHzのスイッチを使いたい方に設定する
- WiMAXの近くのコンセントに差し込む
- 約1分後に1番上のランプだけがオレンジ色になっていることを確認する
- Wi-Fi中継器のWPSボタンを約2秒間押し続ける
- WiMAXのWPSボタン(らくらくスタートボタン)を押す
- 約2分間まつ
- Wi-Fi中継器のランプが上から1・2・4番目が緑色に点灯していることを確認する
上記の手順で接続を試みても繋がりにくい場合は、以下ように手動で接続しましょう。
手動で設定する場合
手動で設定する場合の手順は以下の4つです。
- 5GHz/2.4GHzのスイッチを使いたい方に設定する
- 約1分後に1番上のランプだけがオレンジ色になっていることを確認する
- セットアプカードに記載されている「初期設定SSID」(!Setup-)に接続する
- Wi-Fi中継器のランプが上から1・2・4番目が緑色に点灯していることを確認する
WPSで設定する方が手順が多いですが、SSIDを打ち込まなくて済むのでとても楽に接続が可能です。インターネット初心者の方でも簡単にすぐ接続できるので安心ですね!
Wi-Fi中継器を設置する際の注意ポイント6選
WiMAXのルーターを置く場所はもちろんですが、Wi-Fi中継器を設置する場所にも注意が必要になります。
Wi-Fi中継器の性能を100%使うためには以下の6点に気をつけましょう。
- 床から近い場所への設置は避ける
- 部屋の隅への設置は避ける
- 無線LAN中継器の近くにものを置かない
- 湿気の多い場所に置かない
- 電子レンジの近くの設置は避ける
- 複数の設置は避ける
ポイント1:床から近い場所への設置は避ける
床から近い場所に設置すると、電波を妨げる要因になる障害物が多くなってしまいます。そのため、少し高い場所に設置し、障害物をなくすことをオススメします。
ポイント2:部屋の隅への設置は避ける
Wi-Fi中継器の電波は円状に広がっていくため、部屋の隅に設置してしまうことをあまりオススメしません。電波を広く利用したいのであれば、できる限り部屋の
中心に設置しましょう。
ポイント3:Wi-Fi中継器の近くにものを置かない
Wi-Fi中継器に熱がこもってしまうと、故障の原因になります。そのため、Wi-Fi中継器の周囲5cmに物を置くのは避けましょう。また、スタンドなしで下に布を敷いて設置する場合も熱がこもってしまうので、あまりオススメはしません。
ポイント4:湿気の多い場所に置かない
湿気が多い場所や、水槽や花瓶などの水の入ったインテリアの近くに設置してしまうと、電波に悪影響を及ぼしてしまい、接続ができなくなる可能性があるので注意が必要です。
ポイント5:家電の近くの設置は避ける
電子レンジをはじめとする多くの家電にはWi-Fiの電波と同じ2.4GHz帯が利用されています。そのため、家電の近くに設置してしまうと、電波に悪影響を及ぼしてしまい、接続ができなくなる可能性があるので注意が必要です。その場合、もう1つの5GHz帯の電波に切り替えて利用すれば問題ありません。
ポイント6:複数の設置は避ける
Wi-Fi中継器を設置したのにも関わらず、電波が届かない場所がある場合にWi-Fi中継器を追加して範囲を広げる方法があります。しかし、Wi-Fiの電波は途中で中断される回数が多いほど通信が不安定になり、安定して利用できなくなるので注意が必要です。
まとめ
今回はWi-Fi中継器をWiMAXに繋げると解決する内容から、オススメのWi-Fi中継器まで解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
WiMAX本体のWi-Fi使用可能エリアをWi-Fi中継器で広げてみると、無線LANルーターで接続するより機器が減り、部屋もスッキリします。
WiMAXを契約したけど、Wi-Fiのエリアが狭くて困っているという方は、この記事にまとめた「オススメランキングTOP3」のWi-Fi中継器の導入をぜひご検討してみてください!
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